辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』読みました。
春の辻村作品ローラーキャンペーン(仮)。
かがみの孤城を発売日その日に買って1年間放置して読んでなかった。
そのあいだに本屋大賞受賞!とか言ってまた店頭に並び始めた。
興味が無かったとかではなくて、美味しいものは最後に食べようと残していたら機会を失った感じ。そして辻村作品は他の作品のキャラが出てきたりするから、過去作品を読んでからでないと最新作を読めないのでは?と思っていたから。
というわけで過去の有名作品に着手し始めた。
冷たい校舎の時は止まる、は8人の高校生が雪の中、学校に閉じ込められ、学園祭のときに自殺した生徒の名を、忘れてしまった名前を、思い出す話。
時間がたつごとに一人一人が真相に近づきそして消されていく。1000ページ近く読み進めた先には「解答編」が。読者に対して解答用紙が配られます。そうは書いていないものの読者への挑戦状みたいなものである。作者もそうだが、綾辻先生が好きなのでこういうミステリ形式は本当に好きです。
※※※以下ネタバレするかも。
私は、この中の誰かが1人が自殺したのではなくて、この中の1人以外が全員自殺したのかな?と予想していましたが全然違いました。消えていった人は、自分が自殺したことに気付いてマネキン化したのかなと。で一番自殺しそうな深月だけが一人取り残されて絶望し精神世界を形成しました。みたいな。そう読めませんでしたか?駄目か。
一番の衝撃は、菅原と榊について。でもだいぶ後半に出された情報なのでうーんという感じ。まあ榊が菅原だと、ヒロが鷹野になって、ヒロが一緒に歩いてた女の子がみーちゃんということは・・。そして小指につけた赤い指輪。ああ。ああ。ここはすごく良かったです。
あとこれは完全に個人的なことなんだけど、私は自殺描写が駄目だったりする。特に手首がどうとかはもう無理。ここに文字として書くのも躊躇われるくらいだ。というわけであんまり集中して読めなかったのが悲しいところ。
よくそれでバンバン人がしんでいく推理小説読むの好きとか言ってるなと自分でもおかしいけど。
とりあえず上下巻のある、子どもたちは~と名前探しの~は読みたいとは思っている。
かがみの孤城も読む。どれかがスロウハイツを超えるのを楽しみにしている。
スロウハイツはこのブログでお気に入り度を付けたら★9くらいある。
お気に入り度★★★★★☆☆☆☆☆
あわなかっただけです。