市川憂人『ブルーローズは眠らない』読みました。
ジェリーフィッシュは凍らない、が良かったので続けて読んでみました。
2000円したけど・・。
両親の虐待から逃れた少年が、青バラを研究する博士のもとで生活することになり、そこで事件が起こる「プロトタイプ」の章
前作から引き続き登場するマリアと漣のコンビが、青バラを研究する博士について調査し、その後で事件が起こる「ブルーローズ」の章
今回も2つの章が交互に展開されます。
前作ではそれぞれの章の位置づけが「過去」と「現在」という感じでわかりやすかったのですが、今回は読み進めないとなかなか時系列がわかりませんでした。
※※※以下ネタバレ
まず最初に、ブルーローズの章で博士が殺される。
そして次に、博士が殺された事件について綴られた過去の日記が示される。
??????
博士は今殺されたばかりなのに、過去の日記では既に博士が死んだことになっている。
ここで2つの章の博士が別人であることに気づくし、おそらくプロトタイプの章が過去の出来事なのだとわかる。
そして最終盤では「エリック」と「アイリス」の衝撃の正体が明かされる・・。
・・。
んー、結論を言うと今回は個人的にはそんなに感動できませんでした。
理由は何点かありますが、
プロトタイプの犯人の動機(青バラを盗むため程度の理由でそんなに何人も殺すか?)が納得できなかったこと。
復習計画のためとはいえエリックがアイリスの首を切り落とすのが理解できなかったこと。
などでしょうか。(あとは即死するほどの毒があるバラなのに注意書きが弱すぎる、とか?)
衝撃的ではあるが感動はしなかった感じです。
今回は好みではありませんでしたが、マリアと漣のやりとりとか、エリックとアイリスのやりとりとか、たまにラノベチックな描写が入ったりして割とそういうところは好きなので次回作を待ちたいと思います。
アイリスの墓の横には、飛行船の模型が置かれたお墓!
きっとこれからもいろいろとストーリーを並べていくつもりなんだろうなーと思って楽しみにしています。
お気に入り度★★★★☆☆☆☆☆☆
今回はちょっとね