しめさば『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』読みました。

なんだこのタイトル！

文字通りJKを拾う話です。通報しないでください。

IT系２０代リーマンの主人公「吉田」は、上司の女性「後藤」に告白したもののあっさり撃沈し、ヤケ酒から意識朦朧の中、帰途についていた。途中電柱の横にうずくまる影を発見し、良く見ると１人の女子高生だった。家出してきたという彼女「沙優」を置き去りするわけにもいかず自分の家に泊めることに。

なんて羨ましいんだ！というのは冗談として、このJK、料理もできれば、掃除も洗濯もできるハイスペック女子でとても家出してきたとは思えない。冒頭でヤるだのヤらないだのの言っているが、家出の半年間を男を渡り歩いて生活してきたとは思えない家庭的なJKだ。だから何だ。

でもそういう彼女と暮らしているうちに、女性としてではないにしろ、家族として？大切な気持ちが吉田の中に芽生えてくる。家に残した彼女が何となく心配で、残業していた会社も定時で帰るようになったり。いつの間にか心の大きな位置を占めていくようになる。

一方、沙優のほうは、家に住まわせてもらっているのに、一向に何も要求してこない吉田に対して不安？を覚える。半年の家出生活の間に、「見返り」を提供するのが当たり前になってしまっていたのだ。吉田の無償の優しさが、何で続くのか、いつまで続くのか、どうしようもなく不安になった沙優は、家を飛び出してしまい・・。ああ。

女子高生と暮らしててそんなに澄ましていられるか、なんでこの同僚達は相談を受けて通報しないんだとか突っ込みながら読みましたが笑、すごく良かったです。幸色のワンルームとか好きな人は読んでみてはどうですか。

お気に入り度　★★★★★★★☆☆☆

こういうのばっか高評価してると変態認定されそう。だって面白いんだもの。