『羊の木』観てきました。
6人の男女が田舎町に転入させられる話。
その6人は皆、過去に殺人を犯した人物。
たまたま6人が同じ町に来たのではない。
これは極秘の国家プロジェクトだった。
受刑者達を長期間(10年)過疎地に放り込むことで、刑務所はコスト削減になるし、自治体の過疎対策にもなると謳ったプロジェクト。
最初のうちは、町に溶け込むけど、やっぱりそう長くは続かない。
ちょっとしたきっかけで脆く崩れていく。
ある騒ぎをきっかけに、互いの事情を知らなかった6人が徐々に接触していく。
平和だった町が、水面下で変化していく。
最後は、特に何か「解決」するわけでもないのだけれど一応の収束が訪れる。
元のただの田舎町に戻る。6人のうちのいくつかはその景色の中に溶け込んだようだ。
でもそうでなかった人もまた確実にいた。このプロジェクトはもう凍結だろう。
どうなんだろう。現実でも刑務所ってパンクしているのだろうか。
罪をおかした人を税金で何十年も養うのはどうなんだろうと考えることもある。
しかしかといって過疎に放り込むなんてとんでもない笑、何人か増えたところで、町が活性化するなんてそんなことあるわけないし。
設定だから真面目に考える必要もないと思うけど。難しい。
全体としての話も難しいし、個人としても難しい。
実は雇ってる従業員が前科持ちでした、最近付き合いはじめた恋人が前科持ちでした、なんて言われたらどうしよう。
何をしたかにも寄るけど、現実にあったら受け入れられないと思う。
きっと手のひらを返して拒絶してしまいそうだ。
弱いなあと思うけど、それが普通の反応だよなあ、とも思う。
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