映画『響』観ました。
文学大好きな女子高生が、誰かの感想を聞きたいというくらいの気持ちで、雑誌社のコンテストに応募したら、編集者や有名作家の目に止まって・・という話。
文学少女といったら大人しくて、清楚で、とか思ってしまいますが、この子、響は殴るわ蹴るわ大暴れします。ただその殴る蹴るは、ただ気性が荒いからそうしているわけではなく、彼女の心の中の信念に基づいたことのように見えます。
おかしいと思ったこと、許せないと思ったことに対する彼女の素直な表現が、世間には受け入られるものではないけれども、表にあらわれるのだと思います。
作中では、芥川賞を狙って何度も書き続ける作家、有名作家の親の存在を大きく感じつつも自分の実力で世間に認められようとする作家、自分に才能があると信じて疑わない作家など様々な人物が登場します。それぞれの思いと、響と出会ったときのやりとりがとても印象的です。
最近観た映画の中でかなり好きだったのでぜひ。まだ公開初週です。
お気に入り度★★★★★★★☆☆☆